Q5.維持費はどの位かかりますか?

投稿日:2019年5月18日 更新日:

A:楽器に関しては生ものですのでメンテナンスが必要不可欠である、ということは容易に想像出来ると思いますが、一番の出費はやはり胴(バチで叩く部分)の皮の張り替えで、約3~5万円程度かかります。

この皮の張り替えは初心者の方にとっては非常に難しい選択で、音色の善し悪しを決める非常に重要な部分なのです。
いくら高い三味線でも皮が強く貼っていなければ全く意味をなしませんし、安い三味線でもしっかりと皮が貼ってさえいれば、そこそこ鳴ってしまうどころか、高価な三味線と遜色ないレベルにまでなり得てさえしまいます。
※人工皮という選択肢もあります。最近の人工皮は飛躍的に技術が向上し、素人では音色の区別がつかない程になっています。詳細はお問い合わせください。

皮について

皮は貼り具合によって数ヶ月持たないものもあれば半永久的に破れない物まで様々です。
良い音を追求するのであれば比例して破れる確率も高くなったり、職人さんによったり、気候によったり、保管の仕方によっても変わってきます。
一度”鳴る”三味線を体験してしまうと後戻り出来なくなってしまう人が殆どですが、皮に当たり外れがあるのも確かで、良く鳴るのに何年も破れないものもあれば保管の状態次第では、何の予兆もなしに破れてしまう物まであり、様々です。

バチと糸について

バチと糸も消耗品で、きちんとバチで糸を叩けないうちは糸も切れませんしバチも減りませんが、上達するにつれて(個人差はありますが)特に糸は交換する頻度が増えます。
三本あるうちの真ん中の糸(二の糸)は特に切れやすく、最も出費の機会が多くなります。
お店によってまちまちですが絹糸での太い糸(一の糸)が1000円前後、真ん中の糸(二の糸)が200円前後、細い糸(三の糸)がナイロン製で100円以下で購入出来ます。
※非常に切れにくいテトロンの糸もありますが、バチと棹が傷みやすくなります。

また棹の部分が糸との摩擦、瓜との摩擦により次第に木が減ってしまい綺麗な音色が出なくなってしまう(カンベリといいます)ため、その都度メンテナンスが必要となります。
この修理・メンテナンスに約1~2万円程かかり、安い三味線ほど木の材質が柔らかい為目減りが速く、消耗が激しいため修理代がかさんでしまうのはこういった事情なのです。

このように維持費を連ねてみますとかなり厄介な楽器であることに違いはありませんがどこかで妥協することも必要ですし、扱い方次第では安く済ませることも出来ます。
棹と胴さえしっかりした物を手にしておけば後からいかようにもバージョンアップ出来るということも三味線の特徴であると言えます。

 

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